以前働いていたレコード会社で私もファンだった人間的魅力溢れる名物洋楽A&Rの宮治さんが執筆されたエッセイ本。
宮治さんは茅ヶ崎在住でサザンの桑田さんと中学の同級生。放課後桑田さんの家でビートルズのレコードを一緒に聴いたり、地元のロックイベントを開催した時の流れで、宮治さんがバンド名「サザンオールスターズ」の名付け親となってしまわれたことなど、宮治さんならではの桑田さんとの個人的なエピソードも書かれていますが、サザンのみならず、加山雄三さん、ブレッド&バター、尾崎紀世彦さんなどなど、茅ヶ崎出身または所縁のある10組のアーティストの10曲、10章に絞って茅ヶ崎の音楽史に焦点を当てられていて、コンパクトで読みやすく、素敵なエッセイでした。プラスおまけで小津安二郎監督など映画史も少し入っていたり。
私も15年住んだ東京を離れて生まれ故郷に戻り、地元の文化史とかちょっと勉強してみたり、地域活性のことを考える機会もある昨今ではあるので、そういう視点で読んでも地元史x音楽史テーマは興味深かったです。
あと、幼少時に家族、友人から受ける音楽の影響はやっぱり少なからず誰でもあるもんなんですかね。他の方のそういう話を垣間見れたのも面白いなと。私も姉の影響で、サザン、ユーミン、達郎さんをはじめとした日本のニューミュージックや歌謡曲、洋楽ポップス、ラジオ番組等々を小さい頃から聴いてきて、特にサザンはデビューアルバム「熱い胸さわぎ」から「KAMAKURA」までの8枚がリアルタイムですり減るほどよく聴いた大好きな時期なので、「茅ヶ崎に背を向けて」(カラオケでもたまに歌うほど大好きな曲の1つ!)と題された第10章のサザンデビュー時やザ・ベストテンのくだりは自分も当時を思い出しながらワクワクして読みました。なので、当時影響を与えられた姉二人にもすすめてみようかと。宮治さんのお人柄がわかって読むのと読まないのとではこれまた全然違うと思うので、それも姉に説明しながら...!?
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