「安井かずみがいた時代」島崎今日子(著)

3年ほど前、音楽の趣味とセンスに信頼を置いている元同僚からのすすめがあって購入し、読んだことのある本。ちょうどさっき、BS朝日の「昭和偉人伝」で岩谷時子さんと共に安井かずみさんが特集されているのをたまたま観たので、ちょっと振り返ってみたくなりました。

拓郎さんやムッシュかまやつさん、コシノジュンコさん等々、安井かずみさんご本人周りの友人知人の方による証言集、という作りの本だけに、きっと嘘も少なく、客観的に書かれてるんじゃないか?と、ドキュメンタリー好きな私は興味深く即読了した記憶です。読み応えもありました。

安井さんご自身に関しては、この本を読むまで(私の好きな)ジュリーの曲とかも書かれていた作詞家の方、という前知識だけでしたが、自分の親くらい歳の離れている安井さんが、今のように容易に海外渡航に行けない時代に、自由奔放に海外を飛び回り、パリに住み、恋愛面も含めて華やかに、そして何より膨大なヒット曲を作詞家として精力的に生み出し、活躍されていたことに驚きとある意味羨望を感じました。それよりずっと後の時代にはなりますが、自分もイギリスに留学していたことがあるので、その時の生活や雰囲気とかともちょっと重ね合わせて、想像ふくらませて読んでみたり。あと、この時代のギラギラした日本の人や日本に関する本や映画とか観るの、結構好きなんです。70年代の角川映画しかり。

この時代の音楽業界の背景とかを垣間見れたのも面白く、ユーミンも中学生くらいから通っていたらしい、六本木のキャンティ(当時の文化人やアーティストのたまり場であり社交場)の話題が本にも出てきたので、読んだ後は本を勧めてくれた元同僚たちに企画して、ネタとして初めてキャンティへランチに行ったりしました。店の場所も構えも店内のインテリアも店員さんも含めて、昔ながらの老舗イタリアン店、な感じで、店に漂う文化や音楽の歴史を感じながら、サラダとパスタと白ワインを美味しく頂きました。

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